2月の出来事。いわて国体 皇太子殿下 献上品製作

2月14日、何事もなく終わったのでご報告です。

 

達増岩手県知事が、皇太子殿下へ納める献上品を製作させて頂きました。

 

 

この度は身に余る大変名誉なお仕事を頂き、これまでの様々な日々が、間違えではなかったと報われた気持ちになりました。

昨夏に問合せを頂き、様々な審査を経て、製作していたここ二ヶ月は、重責と緊張で落ち着かない日々でした。

 

 

製作にあたり、古代秀衡椀の紋様に込められた思いを見つめ直し、平泉にある寺院史跡や祭事の要素も取り入れた、

この土地をイメージできる紋様デザインに仕立て直しました。

 

 

 

漆芸は一日一日の小さな作業を積み上げて出来上がるもので、大変地味な工芸品です。

目には見えませんが、その中に詰まっている、職人技や形・色彩・紋様へ込められる思い、等、無限のかけ算を少しでも理解してもらえたら、より楽しめるかなと思います。

 

 

当社へ普段から良い仕事を求めるお客様がいるからこそ、今回の仕事に繋がっていると感じています。

今後とも頼りにされる工房になれるように、日々、技と表現を磨いていきます。

 

 

 

 

それではまたまた。

投稿者プロフィール

翁知屋 5代目 佐々木 優弥
翁知屋 5代目 佐々木 優弥
昭和53年6月17日生まれ
岩手県平泉町にて伝統工芸「秀衡塗」の製造販売。
天皇皇后両陛下の御用食器一式や皇太子殿下献上品、伊勢志摩サミットG7各国首脳の贈呈品に採用、国内外のデザイナーとの創作品も手掛けグッドデザイン賞も獲得するなど高い評価を受けている。