経営革新

皆さんこんにちは。平泉町は暖かくなってきました~。
お花見が待ち遠しいですね。
今日は盛岡の工業技術センターにいき、経営革新の審査を受けてきました。
昨年夏、しっかりと会社の状況を認識するうえでもいいことだからと
平泉商工会の担当者にすすめられ、経営していくうえで問題点や改善点
を専門家を交えて、お話伺いながら意見交換していました。
その中で、金箔のコーティング、うるしの紫外線対策、金属類への漆の焼付塗装、等、身に着ける商品を製作していくうえで今悩んでいる問題点が出てきました。
去年、京都の修復現場に行ったり、都立の工業試験センターに相談に行って
いたのはそのためでした。
その改善内容と今後の計画等を経営革新の内容として発表してきました。
6人程度の各専門家の前での発表は少し緊張しましたが、自分の会社の
問題点ですので、しっかり意見を聞いて改善できるところは参考にしたい
と思っていました。
とても限られた時間の中で商工会の担当者が親身になってやって
くれたことで、自社の経営内容や商品構成、問題点、強める部分等
もう一度自分の頭の中に整理できた感じがしました。
展示会や日本刀製作などの忙しい時期と重なり、気持ちに余裕がなく
面倒だなぁと思うときもありましたが、今は頭の整理もでき大変勉強
になったなぁ~と思っています。
普段の仕事が忙しいと、商品の問題点や財務状況、商品別売り上げ比率や
業界の未来への見通し、自分が目指していこうとする会社の方向性、現在の
社会情勢等、あらゆる経営状況の全体と向き合うことをおろそかにしてし
まいがちです。
とても親切な担当者に恵まれて、またしっかりと経営をしていこうと
考えさせられた期間でした。とても感謝しています。
午年男なので、しっかり飛躍する年にしたいので、できるがぎり少し無理し
てでも色々とやりきっていこうと思います。
苦しい時もありますが、仕事が充実していたほうが楽しいですよね!
このブログを見ている小規模事業所の皆様、もし地元の商工会等に入って
いるのであれば、是非経営革新で自社の会社の中身ともう一度向き合って
みるのはいいことだと思いますよ。
できれば見たくない現実を知って、でも向き合って改善していくほうが、
夢物語を語るより大切だと気付かせてくれます。
問題を認識した上で未来の会社の方向性を決めるほうが、よっぽど
飛躍しすぎない夢を語れるなぁ~と考えさせられました。
審査結果はまだわかりませんが、結果なんてどうでもよくて、自社と客観的に向きあえる点をおススメしておきます。
それではまたまた。

投稿者プロフィール

翁知屋 5代目 佐々木 優弥
翁知屋 5代目 佐々木 優弥
昭和53年6月17日生まれ
岩手県平泉町にて伝統工芸「秀衡塗」の製造販売。
天皇皇后両陛下の御用食器一式や皇太子殿下献上品、伊勢志摩サミットG7各国首脳の贈呈品に採用、国内外のデザイナーとの創作品も手掛けグッドデザイン賞も獲得するなど高い評価を受けている。