結婚のオリジナル引き出物 秀衡塗×三河内焼き

皆さんこんにちは。
震災から一年です。皆さんそれぞれいろんな思いをかかえて生活
していると思います。
私もメディアなどで震災関連の表現を求められる時もありました。
その都度、自分よりも悲惨な状況の方がいるので多くは表現したくないと
担当者に伝えて、それよりも伝統工芸を前向きにやっている部分をちゃんと
とりあげてほしいと伝えてきました。
私にできることは、『かわいい・きれい・かっこいい・渋い…』など、
人々の感性をゆさぶれる工芸品を製作することです。
見てると元気になったり、いとおしくなったり、楽しくなるような工芸品を
創りたいです。
そんな訳で、今回はただ今制作中の、友達の結婚のオリジナル引き出物 
『秀衡塗×三河内焼き』小皿の制作風景を紹介します。
今回は桜のお皿です。今でもいい感じですが、色が入るともっとかわいい
はず!!磁器の白ってホントにクールできれい。
撥水の切れ目もあざやかです。

今回依頼してくれた友達は、私がこの仕事をはじめたころ池袋のWAZA展で
知り合ったのですが、大学の後輩のような友達で、もう10年ぐらいたちますね。
今は紳士靴のデザイナーをしています。当時を思うとまさかと思いますが、
好きなことを仕事にできることは幸せなことです。
今回磁器を制作してくれた三河内焼きの太陽君とも友達で、依頼を受けた時に
迷わず太陽君と話をして、製作することにしました。
裏もサイン入れれる部分の加工をしてもらっています。
ほんとにうるさい要求をかなえてくれて太陽君に感謝です。

生漆で下地したところ。なんかもう既に、かわいいっす。

どうですか~<自画自賛>

自分でデザインしてて言うのも変かもしれませんが、
仕上がりが楽しみです。
毎回想うことは、喜んでもらえれば、すべての苦労はむくわれます。
今回も最後まで楽しませていただきます。
それではまたまた。

投稿者プロフィール

翁知屋 5代目 佐々木 優弥
翁知屋 5代目 佐々木 優弥
昭和53年6月17日生まれ
岩手県平泉町にて伝統工芸「秀衡塗」の製造販売。
天皇皇后両陛下の御用食器一式や皇太子殿下献上品、伊勢志摩サミットG7各国首脳の贈呈品に採用、国内外のデザイナーとの創作品も手掛けグッドデザイン賞も獲得するなど高い評価を受けている。