継承して10年間

皆さんこんにちは。
昨日は父の命日でした。
お客さま、様々な協力企業さまのお陰で10年間継続できました。
経営の現実は、中々手強いものだと日々実感中です。
やる前は自分の考えてる商品をつくれば売れるだろうし、経営は余裕でできるだろうって思ってたんですけど。
大学生の時、帰省するたびに、本で読んだ浅知恵で父にもっとこうだよとか言ったら、鼻で笑ってた気持ち、今ならわかりますね。
責任感・現実感・緊張感、現場の肌感覚のない意見だったんだと。
『自分が製作できないと職人を言うこと聞かせることができないぞ』って言われたことは今でも心に思って、日々自分の技能が上がるように製作しています。
父は44歳あたりで急に跡を継ぐ形になったものですから、漆芸技術はまったく覚える余裕もなく、でももともと理系出のモノづくり工場勤務でしたから、自分の思い描くものが作れない歯がゆさがあったんだと思います。
これからも基本的にはお店と製造工房中心に、より濃く中身を詰め込んでいくイメージでいますので、今後ともよろしくお願いします。

それではまたまた。

投稿者プロフィール

翁知屋 5代目 佐々木 優弥
翁知屋 5代目 佐々木 優弥
昭和53年6月17日生まれ
岩手県平泉町にて伝統工芸「秀衡塗」の製造販売。
天皇皇后両陛下の御用食器一式や皇太子殿下献上品、伊勢志摩サミットG7各国首脳の贈呈品に採用、国内外のデザイナーとの創作品も手掛けグッドデザイン賞も獲得するなど高い評価を受けている。