日々の作業

皆さんこんにちは。
蛇口が凍ったり、トイレに問題が起こったり東北の冬は色々問題が起こります。
もっと厳しい雪に悩まされているところからするとまだかわいいですが。
今年はウマ年で、私は年男(36歳)になるのですが、よ~し!と気合入れて色々と仕事を入れてしまい、ホントにバタバタしています。
4月までの間で、展示会を3つ、国の事業を1つ、そのほかに普通の仕事もしないといけない状況で(>_<)。 色んな方々が絡むので、仕様の確認と日程段取りが時間かかるんですよね。 でも今日なんかは感動的な木地仕事を見れたりして、刺激も多いのでなんとか乗り切りたいと思います。何事も準備が大事ですからね。 そんな中で2人のママ職人さんたちも頑張っています。 塗りの担当の方には、今年は『塗り』を徹底的に慣れてもらいたいと思って います。 こちらは翁知屋が代々製作している蓋付の片口。 ふちと高台部分は布張り仕上げで、100年もつような仕上げに塗っています。 まだまだ塗かさねる予定ですよ。
いっぱい並んでいると存在感がカッコいいんですよ~。
かなり高額な商品になるとは思います。
こちらは絵付けの担当の仕事。
丁寧な絵付けはもちろん、しっかり時間通り効率的に仕上げていただきたい
と思います。

それから塗り担当の職人さんには修理仕事も教えていっています。
漆面に割れのようなキズが起きた場合の修理です。
これは木地の変形が急に起こったか、下地が何らかの原因ではがれてしまった感じですね。下地が硬すぎたかもしれませんが、20年以上はたっているお椀なのでもしかしたら、棚の中に長期間入れていて、急にお湯とかいれて使いだしたりしたときに起こったかもしれません。
この部分を彫刻刀で掘っていきます。彫ってみると木地に漆がしみていたので、下地に問題があったような感じではなかったです。
(上部が彫った部分。その下に線のように見えるのが割れている部分)

木自体に割れがある感じでもありませんでした。原因はコレだ!とは断定できませんが、一般的に結構起こってしまうキズですね。塗りのモノはある程度定期的に使用することをお勧めしています。やはり天然木製品には、水気を与えたほうがいいですからね。

小学生の時使ったことある懐かしい彫刻刀で彫っています。
多分皆さんも持っていましたよね(笑)。

それではまたまた。

投稿者プロフィール

翁知屋 5代目 佐々木 優弥
翁知屋 5代目 佐々木 優弥
昭和53年6月17日生まれ
岩手県平泉町にて伝統工芸「秀衡塗」の製造販売。
天皇皇后両陛下の御用食器一式や皇太子殿下献上品、伊勢志摩サミットG7各国首脳の贈呈品に採用、国内外のデザイナーとの創作品も手掛けグッドデザイン賞も獲得するなど高い評価を受けている。

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