玉小箱 <お雛様>

皆さんこんにちは。
平泉町は段々と暖かくなり、もう少ししたら春の気配です。
実は先月1月15日に、栃木県のおばの家に住んでいた私の祖母が亡くなりまして、一昨日通夜で、昨日、葬儀を無事終えたところでした。
私は喪主だったのですが、1月、2月は4つの展示会の掛け持ちがすでに決まっていて、また親族等も中々うまく予定を作れなく、1ヶ月近く遅くになりました。だから展示会中も、私の心の中は落ち着かなく、段取りを考えたりそわそわ心配事ばかりしていました。
ただ、前もってお知らせをしていたので、親族みんなの都合が良くなって、地域の方々にも色々と協力いただき、みんなそろっていい葬儀でした。
去年の8月におばぁちゃんと漆器談義をして、心強いアドバイスをもらったばかりでしたので、90歳でしたが、まだまだ元気で大丈夫だと思っていました。
昨日の葬儀では、私の知らないおばぁちゃんの思い出をみんなが話をしていて、また拝んでいただいた中尊寺のお坊さんには、祖父や祖母がいた当時に、中尊寺に翁知屋が納めた漆塗りの物のお話をしていただいて、大変ありがたい法要の席でした。
代々、漆を通して地域とつながっている翁知屋を改めて感じ、責任を感じた葬儀でした。
これからも伝統の継承と伝統の形や技術から創られる品、地域とのつながり、大切にしなければなりませんね。
まだ早いですが、去年に続きまして、玉小箱のひな祭りバージョンが
できました。屏風を買って、お店に飾ってみました。
雛あられを入れて、玄関先に置くのにちょうどいい感じです。

それではまたまた。

投稿者プロフィール

翁知屋 5代目 佐々木 優弥
翁知屋 5代目 佐々木 優弥
昭和53年6月17日生まれ
岩手県平泉町にて伝統工芸「秀衡塗」の製造販売。
天皇皇后両陛下の御用食器一式や皇太子殿下献上品、伊勢志摩サミットG7各国首脳の贈呈品に採用、国内外のデザイナーとの創作品も手掛けグッドデザイン賞も獲得するなど高い評価を受けている。