東京ふるさと祭りありがとうございました。

皆さんこんにちは。
東京ふるさと祭りで翁知屋ブースによっていただいた皆様、ありがとうございました。ホント凄い人の数で一日で平泉町の人口<おおよそ9千人>の10倍が東京ドームに入っていて、ちょっと人酔いしてしまいました。
ビールカップ・玉小箱・携帯ストラップ等、新商品が順調に販売につながって、商品開発をやり続けていて良かったと思いました。
また、様々製作していると、お客様から男のアクセサリーや女性のブローチ・ネックレスがほしいとの要望の声が聞けて、こちらの商品開発にとってありがたいヒントをもらえていい展示会でした。
先ほど平泉に帰ってきたのですが、今日は一日東京をブラブラしてきました。池袋メトロポリタンの伝産協会2Fでモダンクラフト流で少し商品を出していたので、どんな展示になっているか見に行きました。
しかし、少し残念なことが起こっていました。OKINAシリーズの一個がメチャクチャ変形していました。暖房エアコンガンガンで、加湿器も付いていなかったみたいです。特に1月は空気自体も乾燥していますし、百貨店の2Fなので1Fの暖房も2Fに溜まるようで…。
皆さんも天然木の商品はやはり箱から出して、自然に使っていたほうが良いですよ。水分がないとカサカサの木になって、割れが起こりやすくなる可能性があるので。木地の製作してから1年以上乾燥させていたのに。
私の家は50年以上経っていて、隙間風がビュービューなので、漆の商品にとってはいい環境かもしれませんが、都内とかですとやはりどんどん使って、自然の木と漆なので、水分を切らさないようにされたほうがいいと思います。
伝産協会の担当者とこのことで話していると、大阪堺の包丁屋さんが私に話しかけてきまして、ウチの商品も大変なことになっていると言って来られました。見てみると超高価(ウン十万以上)な持ち手に付いている水牛がパックリ割れていたり、黒檀の鞘が継ぎ目でパックリ割れていたりで、やはりこの環境の悪さが出ていました。聞いてみると、加湿器が付いたのは昨日みたいで、それまでは乾燥に対してあまり対策がされていないようでした。
みんな伝産協会の展示会なので、やはり下手なものは出せないし、本気の商品を持ってきているので、伝産協会のほうもそれなりの環境を整えておく必要があると思うのですが・・・。
そんな感じで話していると仲良くなるもので、それならこの鞘の部分を漆で和紙か布を張って補強と漆デザインでカッコ良く仕上げてきますかなんてことで、1つ持ってきました。
どんなところでどんな方と出会うかわからないものです。
人と出会う楽しさがこの仕事を始めて感じています。特にそれぞれ専門の分野を持っている方であればあるほど、前向きで現状に満足しないで取り組んでいて刺激的です。
このあとは東武池袋で職人展を見てきて、浄法寺塗りの岩舘さんのブースに少し寄ってお話を聞いて、原宿から表参道まで歩いて、東京の雰囲気を感じてきました。けっこう空き店舗があってやはり不況のように見えました。
表参道ヒルズも人がまばらでした。
表参道駅についてRinによってみると玉小箱がクリスマスの贈り物としてはまっていたようで、売れていました。そこでまたバイヤーと話をして情報収集して、六本木ミットタウンにも行ってきて、3Fの雑貨エリアでどんなものが販売されているか見てきました。ミットタウンは飲食店を中心にけっこう人がいました。
その後、銀座に移って松屋さんでデザイナーさんのお椀展を見てきて、かえって来ました。
月末は日本橋高島屋&ギフトショーがあります。商品と体調を整えて、また刺激的な方にお会いできるように願っています。
それではまたまた。

投稿者プロフィール

翁知屋 5代目 佐々木 優弥
翁知屋 5代目 佐々木 優弥
昭和53年6月17日生まれ
岩手県平泉町にて伝統工芸「秀衡塗」の製造販売。
天皇皇后両陛下の御用食器一式や皇太子殿下献上品、伊勢志摩サミットG7各国首脳の贈呈品に採用、国内外のデザイナーとの創作品も手掛けグッドデザイン賞も獲得するなど高い評価を受けている。