岩手県立美術館 <琳派 若冲と雅の世界展>

皆さんこんにちは。
平泉町は最近寒くなってきています。
これから紅葉が進んできれいになってくると思います。
先週は盛岡に行って展示会を見てきました。
岩手県立美術館では京都 細見美術館の美術コレクション<琳派 若冲と雅の世界展>を見てきました。美術の教科書で見たことがあるコレクションが見れてとても良かったです。岩手県立美術館ではここ最近良い展示会がかなり続いていて毎回見に行っています。
岩手県立美術館<琳派 若冲と雅の世界展>

今回の琳派・若冲の世界はなんといっても、木々の配置や見せ方・余白の感じ、繊細な表現などが、本当に日本の美術の原点のような展示会ですごく勉強になりました。やはり日本の色彩の豊かさは世界一すばらしいと思います。また若冲の繊細な鶏の絵は見とれてしまいました。背景に描かれている雪山の感じもまたいいんですよ。
見てきた熱が冷めないうちに、帰ってから溜ゆいに描いてみました。
ピンクと白のマーブル塗りの背景に杜若を配置。このピンク&白の感じは今後もお椀や銘々皿にも使ってみようかと考えています。
どうでしょうか??

こちらは溜色にゆりの花を描いてみました。色うるしはしっかりと色彩を出すのにけっこう苦労します。溜ゆいはワンポイント図柄があるものが人気ですぐに売れてしまいます。

お客様より以前作っていたブルーの溜ゆいが欲しいということで、何個か色違いで製作してみました。

それから、盛岡では八幡平市安比漆工技術研究センターの研修生OBの皆さん26名の作品が南昌壮に展示されていたので行ってみました。様々な技術を駆使した作品が並んでいて見ごたえがありました。このような展示会が岩手県でできるのは、「漆の国いわて」としてとても魅力的なことだと思いました。
盛岡南昌壮正面玄関。

10月10日からは平泉町で岩手うるし文化展があります。
岩手県で芸術や文化にどんどん力を入れてもらえると観光的に魅力になり、独自の文化・表現がうまれていいなぁと思います。
だから今後も岩手県立美術館には一流の方の作品を見れる機会をつくってもらえるとありがたいなぁと思います。
芸術の秋を皆さんも楽しんでください。
それではまたまた。

投稿者プロフィール

翁知屋 5代目 佐々木 優弥
翁知屋 5代目 佐々木 優弥
昭和53年6月17日生まれ
岩手県平泉町にて伝統工芸「秀衡塗」の製造販売。
天皇皇后両陛下の御用食器一式や皇太子殿下献上品、伊勢志摩サミットG7各国首脳の贈呈品に採用、国内外のデザイナーとの創作品も手掛けグッドデザイン賞も獲得するなど高い評価を受けている。