工場にギャラリー作ってま~す

皆さんこんにちは。
今工場の1階にギャラリーを作っています。といっても
大げさなものではなく、大工の哲也さんや電気の考喜さん
や友達に協力してもらって、自分で塗装なんかして楽しく
作っているのですが・・・。
天井の破壊風景。20年以上たっているので、
元々もう湿気で落ちそうな天井でした~

ここでは手塗りでできる漆の表現の可能性をさぐれるような
ショップにしたいと考えていました。
私の技術のもとは秀衡塗からきているのですが、どんなものにも
金箔が入っていないと、「何これ秀衡塗??」といわれてしまう
悩みを持っていました。<例えば漆のウッドグラスや溜ゆいなど>
自分としては、色々な人や様々なショップ・本・展示会・美術品
ほかにも様々な影響をうけて、オーダー品なども製作してきて、
なるべく市場のニーズにあった製作を心がけていたのでしたが、
やはり場所をかえて別枠で展示したほうがいいかなと思ったしだいです。
なのでお店には今まで通り古典的な秀衡塗を展示して、見たい方だけ
こちらのショップに案内しようかと思っています。
徒歩1分ですし。
天井の下地の張替え完成。

ここでは特に漆を使ったファッション小物とインテリアに特化できれば
いいかなと思っています。まだわかりませんが。
<漆の国いわて>こんなキャッチフレーズを岩手県ではかかげて
宣伝しています。それは量と質で日本一といわれる浄法寺漆が
あるためだと思いますが、ここ平泉町にはなんといっても
【金色堂】があるのだから、もっと踏み込んで、平泉町から
創造的な漆の提案ができればいいかなぁと思っています。
それから旧安代町に漆芸の研修所があるのですが、卒業して技術が
あっても、なかなか販売までつながらないで、やめてしまう方も
いるようですので、もしかしたら手助けできるかもしれないし。
若い作り手の情熱のかたまりが、見に来る人の感性に刺激を与えられるような、そんなショップになればいいかと思っています。
一応、補助金等はでてないですからね(いろいろ言われるのがやなので、
必要最低限の資金で勝手にやっています。協力していただいている
方々には無理を言っていますが…)
ベニアをつかって、漆の建材を自分で製作して天井板にしたり、
お椀にソケットをつけてスポットにしてみたり、実験的なショップ
を見せたいと思っています。
お椀照明製作中



天井板の下地。天気が良かったので外でやってました。
明日も晴れるといいなぁ~

まだまだ完成まで時間がかかりますが、のんびり確実に楽しく
やっていく予定です。
よろしくお願いします。

投稿者プロフィール

翁知屋 5代目 佐々木 優弥
翁知屋 5代目 佐々木 優弥
昭和53年6月17日生まれ
岩手県平泉町にて伝統工芸「秀衡塗」の製造販売。
天皇皇后両陛下の御用食器一式や皇太子殿下献上品、伊勢志摩サミットG7各国首脳の贈呈品に採用、国内外のデザイナーとの創作品も手掛けグッドデザイン賞も獲得するなど高い評価を受けている。