浄法寺漆共進会と大野木工の佐々木工芸のところへ行ってきました!!

皆さんこんにちは。
気持ちいい秋が続いています。
17日はお隣、秋田県の川連漆器の漆フェアに行ってきて、
昨日はおじいさんの頃から付き合いのある、福島県の会津塗りの
業者さんが馬刺しのお土産を持ってきてくれました。
おなじみ八つ花で馬刺しを切ってもらって、焼肉を食べながら、
色々と漆事情の情報交換をしました。70歳を過ぎてまだまだ
元気な方で「おじいさんの頃から秀衡三代付き合ってるなぁ~」
なんてことを言っていました。
でも景気のよかった若い当時の事や、色々と付き合ってきた方々が
亡くなっていって、最近は妙に寂しいんだよなんてことも言っていました。
どんな業界でも仲間がいることが大切ですよね。
一人では限界がありますからね。
さてそれこそ今日は、漆の仕事をしていく上で大切な材料、浄法寺漆と
木地屋さんのところに行ってきました。
朝7時から浄法寺にむかって、漆の品評会の共進会にむかいました。
朝はすごい濃い霧がかかっていて、盛岡まで高速道路が通行止めで、
国道4号をひたすら行きました。
9時過ぎあたりから徐々にいい天気になってきて、高速に乗ること
ができました。
共進会の様子。大きい樽がおおよそ100万円。小さい樽が20万円
ぐらい。でもすべて予約で完売のようです。日光の修復のため、
けっこう漆バブルです。我々買う方はホントに大変です。

すごくいい漆ですよね~。バブルのために6、7人漆かきする人が
増えたようです。

今浄法寺では、浄法寺漆のブランド戦略を進めています。
これは浄法寺漆ブランドマークです。

いい方向に進んでいくといいですけどね。
大量に買うことはできないので、多く使うところに流れるのは
仕方ないですが、地元が使えなくなると残念ですね。
浄法寺から1時間ぐらい、旧大野村にむかいました。
佐々木米蔵さんと奥さん、息子さんがいて、2時間ぐらい
色々とお話してきました。
ホントにお忙しいようです。ただいくらやっても手作りなので、
やれる限界はきまっていますけどね。
こちらが佐々木工房の中の様子。
全然公開してかまわないといっていました。
漆器業界が今までやってきた閉鎖的な環境が、今の現状をつくって
いると私も思っているので、できることはどんどん公開していきたい
ですね。

それにしても、岩手県はホント広い。広すぎる。
さっき戻ってきました。
それではまたまた。

投稿者プロフィール

翁知屋 5代目 佐々木 優弥
翁知屋 5代目 佐々木 優弥
昭和53年6月17日生まれ
岩手県平泉町にて伝統工芸「秀衡塗」の製造販売。
天皇皇后両陛下の御用食器一式や皇太子殿下献上品、伊勢志摩サミットG7各国首脳の贈呈品に採用、国内外のデザイナーとの創作品も手掛けグッドデザイン賞も獲得するなど高い評価を受けている。